EPDには、製品の一生涯の環境影響(LCA)の結果が書かれていますが、その他に、製品を作った会社のことや、製品の使い方、捨てるときに注意すべきこと(リサイクル宣言)などが書かれています。
ここでは特にLCAの結果の見方について説明します。
LCAの結果は、EPDによってはデータベースになっていたり、別表になっていたりしますが、評価されている項目はだいたい同じです。
LCA結果を見ていく前に、基本的な約束事を確認しましょう。
■LCAをおこなった条件 ■
まず、EPDの最初にはLCAをおこなった条件が書かれています。LCAをおこなったときに使用したデータはいつのものであったのか、必ず書かなければなりません。
EPDでは、最近の1年間の平均データを使うようにしています。
LCAを行うときに必要な参考書などは、指定のものを使わなければなりません。
同じ製品をつくっている会社であれば同じ条件でLCAをやらなければ、比較することができないからです。 |
■見慣れない数字■
LCAの結果には、普段見慣れない数字が出てきます。たとえば・・・
LCAの結果に、1.23E-02などと書かれている場合があります。このE-02とはいったい何でしょうか?
E+01は10、E+00は1、E-01は0.1のことで、E-02は0.01です。
つまり1.23E-02は、1.23×E-02と同じことで、計算すると0.0123となります。
つまり”E”は英語のExponentの略で、10のべき乗を表しています。
表現 |
意味 |
E+01 |
10(10の1乗) |
E-00 |
1(10の0乗) |
E-01 |
0.1(10の-1乗) |
|
次ページからはLCAの結果に書かれている項目を読んでいきます。